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2021-04-02

「自立する」のための意外な方法【依存 思考】

先日読んだ記事の一文が
頭の中でグルグルと回っています。

その一文とはこちら。

自立とは
依存先を増やすことだ

(『週刊ダイヤモンド』2021.3.27号「イノベーターの育ち方」から)

この言葉は、
株式会社Tea Room
代表取締役 岩本 涼さんが、
教えられて実践されていると、
インタビュー記事で話されていたものです。

他人に迷惑をかける人になりなさい?

きっと多くの方が、
私のイメージとほぼ同じく、
「自立」とは

1人で考え、1人で決め、1人で行動する
強い意志を持って、
あるときは孤独にも耐える

こんな感じではないでしょうか?

ところがですよ、

自立と真逆である
「依存」するところを増やすことが
自立になるだなんて!

いい感じの違和感を覚えながら、
グルグル考えていました。

そもそも、
私たち人間は、ある意味、

周りに
迷惑をかけながら
成長し、生きています。

ふと、5年ほど前に
メルマガでご紹介した
次の本を思い出しました。

(ここから引用)

私は高校生には、

「他人に迷惑をかける人になりなさい」

「半分の人に嫌われる立派な人間になろうね」

と、繰り返し教えて励ましている。

<中略>

「他人に迷惑をかけるな」

と教えれば、
真面目な子供は家から出られなくなる。
不登校や引き籠もりは当然の結果なのだ。

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迷惑をかけながら
生きている身とすれば、

依存先を増やすことで、
迷惑度が薄まっていくのか??

そんなことも考えつつ、
私の出した結論は、こちら。

「完璧な自立」などはなく、

自立というのは、

さまざまな人に影響を受けながら、
自分なりに考え、
自分なりに行動すること。

つまり、
思考停止に陥らないこと
ではないかと。

一つの「依存先」になると、
依存先の思考に従い、
思考停止に陥る可能性がある。

「依存先」とは、
表現を変えれば、

パートナーであり、
仕事先であり、
師や仲間、コミュニティー。

人間同士ですから、
いつかは何かしらのトラブルが
起こることもあるでしょう。

ある一つしかない「依存先」で
トラブルが起きたら、
ダメージは計り知れません。

いくつもの「依存先」を持つことで、
新たな学びを得たり、
いい距離感が保てたりします。

何よりも、自分を
受け入れてもらっている場所があることで

心の平和が保て、
それが自立、

自分で考え、行動できることに
繋がるのかもしれない。

こんなことを感じたのでした。

蛇足ながら、
「依存先」が
多ければ多いほどいい

ということではないと
私は思います。

人によって心地いい数は違うものの、

「1人だけ」、
「一つだけ」といった、

極端に狭くするよりは、
複数あることで、

心の安定とともに
「自立」しているように
感じられるのかもしれませんね。

あなたはどのように感じますか?
よかったら教えてくださいね!

お待ちしています。