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2017-02-12

【No.264】自分では分からないから…。

5日程前、日産社長のゴーンさんの言葉を引用しました。
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人間のモチベーションを左右する最も重要なものは
帰属意識(belonging)だと思う。
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http://flight-ex.jp/bkn40727/kikukaku/263

そのメルマガに対して、読者の方から、こんなメールをいただきました。
(一部抜粋抜粋)
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個人的に感じるのは、企業に属した場合の「帰属意識」って、
仲間意識+αかな、って思います。

プライド、っていうのかな?

世界的に有名な企業に所属している。
他にない技術を持つ企業に所属している。
福利厚生に対する考え方が先進的な企業に所属している、など…。

要するに、
「自分が共感できる、誇りを持てる」と感じている集団に
属していることに対する充実感。

今日は、なかなか上手く伝わるように書けませんでした。
思いが強かったからか、あまり考えたことない内容だったからか…
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私は、ナルホドと思って、読ませていただきました。
しかし、本人は、上手く伝わるように書けなかったと、
少々不満足そう。

私は、深くうなずきながら読ませてもらいましたと
いうような返信をしました。

書き手は、
上手く書けなかったような気がする、当たり前過ぎる、ベタ過ぎるなど、
自分のものさしで、自分の文章の善し悪しを判断してしまうことがあります。

本当に、イマイチなこともありますが、
読み手には、
おもしろかったり、意外な視点だったり、発見だったりすることって
よくあります。

日ごろどっぷり浸かっている仕事のことは
当たり前で、常識になっていることも、
他業種の方からみたら、新鮮に感じたりします。

情報発信をするとき、
書き手が、強く「ダメだし」してしまう場合があります。

上手く書けなかった文章だから、発信したくない、とか
これは誰もが知っているし、とか、
当たり前すぎてベタすぎる、とか、
もっとカッコイイことが書けるハズだ、など。

面白いかどうかを決めるのは、読み手です。
もともと全員が、おもしろい文章なんて、なかなかありません。
人には好みがあります。

書き手は、読み手を意識しつつ、
ベタを恐れず、心から感じたこと、
自分が考えたこと、情熱をこめて伝えたいことを、
書いた方が、伝わるのだと思っています。

私自身、メルマガで優先していることとして
「毎日発行」があります。

その為、
「こんな内容で、読者の方にとって、役立つのだろうか…」
と思いつつ、エイヤーで発行する日、よくあります。
(スミマセン)

不思議なことに
「今日は、イイコト書けたわぁ」
と思った日よりも、

「あー、こんな内容で良かったかな…」
と、不安に思った日の方が、反応が良かったことを
何度か経験しています。

先ほどの読者さまから、さらに次のような返信がきました。
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自分のコメントもう一度読み返してみたら、
自分の気持ちにしっくりくる言葉を使えて、
気持ちがよく表せたのかもと思えました。

(私の感想に対して)うれしいし、
自己満足に変わりました 。
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自分の気持ちにしっくりくる言葉が使えたってのが、いいですよね。

自分がしっくりくる言葉でしか、
読み手にはなかなか伝えられません。

文章って、見栄をはらず、
誠意をもって、自分の言葉で書くことなんでしょうね。

精進します。