【No.240】制限があるからこそ。
昨日の午後は、原稿の文字数調整に手間取ってしまいました。
飲食業界の新聞掲載用の記事です。
それほどボリュームがあるものでは、ありません。
いつものように、文字数を気にせずに最後まで書き、
それから、調整。
昨日は、いつも以上に時間をかけても、なかなか収まらない…。
伝えたいことが多いのは、いいのですが、
紙面のスペースは限られています。
読者だって、たくさんのことを書かれているより、
ぎゅっと要点がハッキリしていた方が、読みやすいし、
役にも立ちそう。
わかっちゃいるけど、コレも伝えたい…。
アレだって…。
この部分をどんな言葉に言い換えたら、
短くなって効果的か、とか、
これは、長くっても大切な情報だから、とか
頭をひねっていました。
まさに、文字の断捨離。
情報の断捨離。
夜に、夫の知恵もちょっと借りつつ、
(こういうときは、客観的に見てもらえる人がいるとありがたい)
なんとか初稿は仕上げました。
そのおかげで、はじめの原稿よりも、
ムダな部分がそぎ落とされ、しまった文章になりました。
(きっと)
人生って、選び抜くことの連続です。
制限があるから、考えます。
制限があるから、工夫します。
先日、取材させてもらった飲食店もそうでした。
スタイリッシュなお店で、サービスもすばらしい。
詳しくは書きませんが、
ユニークな発想のメニューがありました。
料理そのものは、決して珍しくはありませんが、
アイデアに私は惹かれました。
話を伺うと、そのメニューは、
制約があったからこそ、生まれたもの。
お店のコンセプトを守り、
限られた厨房、少ない設備や人手で
いかに、お客さまの要望に応えて、満足していただくか。
相当考え、悩んだそうです。
「だから、この件で取材にきてもらって、本当にうれしい」
と、おっしゃっていただきました。
私もうれしくなった瞬間です。
制限や制約があるからこそ、
生き生きと表現される
短歌や俳句もあります。
スポーツもルールがあるから面白い。
人は、いつかは必ず死にます。
500歳にはなれません(今のところ)。
0歳に戻ることもできません。
1日は24時間しかありません。
これも1つの制限なのかもしれません。
永遠には生きられないからこそ、
今を思いっきり生きる。
限られた時間の中でどう生きるか。
考え、工夫をすること、ですね。