【No.316】単なる思い込みかも?
今日はお能の話から。
4月19日春の発表会まで
いつもの場所でのお稽古は、今日が最後。
(あとは、前日に金剛流能楽堂で一回だけ)
いつもより張りつめた空気を感じます。
今日は、とても珍しく「仕舞(しまい)※1」で、
先生からお褒めの言葉!
と、喜んでいたら、
「謡(うたい)※2」がボロボロ…。
※1:仕舞(しまい)とは、
能の一部を面・装束を着けず、紋服・袴のまま素で舞うこと。
能における略式上演形態の一部。
(Wikipediaから)
※2:謡(うたい)とは、
能の声楽(言葉・台詞)に当たる部分のこと。
(Wikipediaから)
自宅での稽古に、どこか甘えがありました。
素人の発表会。
プロじゃないので、
謡の発表は、暗記しなくてもいい。
だから、文字も、音符に当たる符号も、
本を見ながら謡えます。
すると出てくるんですね、私の超楽観主義なところ。
「何とかなるじゃん」
なのに、先生を前にした稽古で、
ある部分のイメージした音が出ない。
頭では「ちょっとだけ上げる音」とわかるのに、
上がりすぎたり、変な音になったり。
(そもそも、イメージすら怪しいかも)
その場で、その部分を何度も練習しても、
自分でも明らかにわかる変な音。
気持ちが、ますます焦り出します。
そんな私を見て先生が、次のようにおっしゃいました。
「本を見ないでやってみましょう」
すると…、できました!
できないときは、本を食い入るように見つめ、
もうすぐ苦手な「ウキ」(という名)の音の部分だぁ
と思うだけで、力が入り、まともな音が出ない現実…
つまり、「精神的なこと」で、
出ないだけってことです。
またまた先生から言われてしまいました。
「頭で考えすぎてるんだよ」
はい…。
図太いと思っていた私も、まだまだです。
苦手な音の部分にとらわれすぎていました。
しばらく、本を見ないで稽古してみます。
稽古の帰り道、ずーっと先生の謡を聴いていました。
電車の中で「能」を聴いている私。
渋いなぁ。
以前メルマガで書いた
「簡単と思えば、カンタン!」
http://flight-ex.jp/bkn40727/kikukaku/36
を思い出し、
カンタンだなぁーと思いながら、
(本当はそんなことすら感じないでいたい)
お稽古に励みます。
あなたも、自分自身で
「難しい!」「できない!!」
なんて思い込んでいることないですか?
もしかしたら、きっと、カンタンなハズ。
一緒に思いっきりやりましょう!