【No.143】「脳にも情報を」。モノが、モノ以上になるとき。
「那須高原こたろうファームから取り寄せしたから」
と、先日トマトをいただきました。
豊富な色やサイズ。
家族で、いわゆる「フツーにおいしく」いただいていました。
中には、鮮やかな黄色いトマトがあり、カットしてみたらスカスカ。
甘みもあまりなく、
「ふーん、自然なんだから、こんな失敗作もあるよね」
と食べていたわが家。
そういえば、説明書きみたいな紙も入っていたなと、
半分以上も食べてから、やっと手に取ったトマトリスト。
「へぇ、36種類ものトマトがあるんだ。驚きの豊富さ」
(わが家にも15種類以上は、いただきました)
そして、失敗作とか会話していた黄色いのは、
このように書いてありました。
———————————————–
「イエロースタッファー」
パプリカのように中が空洞。肉詰めやサラダを詰めて
———————————————–
「うわぁ、まさしくその通り!
那須高原こたろうファームさん、失敗作だなんて、ごめんなさい!!」
残り少なくなったトマトは、ちゃんとリストを見ながら
「これは、トスカーナバイオレット? うんうん、確かに見た目も食感もブドウっぽい~」
なんて、楽しみながら、いただきました。
やっといただいたトマトの価値を理解し、ありがたさも倍増。
人は、舌だけでなく、「脳」でも味わうと、
また違った感情も生まれ、味わいが一層深くなります。
「ワインは脳で飲む」
なんて聞いたことありませんか?
物語や背景、その希少性などを知ると、
急に価値が上がって感じることは多々あります。
「これは、こんなにイイモノですよ」
という情報を先にお知らせすることで、味わいも満足度も変わります。
時には、感動まですることも。
つまり、モノがモノ以上の価値をもたらしてくれます。
食べただけ、見ただけで、わかる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そんな方はまれです。
物語や背景、その希少性など
「こんなに価値あるものですよ」
と、お客さまに伝えていますか?
商品やサービスも、ちゃんとその良さを伝えないと伝わらない。
(そんなお手伝いもしています。と、さりげなく宣伝しておきます。笑)
あらためて、実感した出来事でした。