【No.87】 インタビューをするときに意識していること<1>
インタビューの仕事だけに関わらず、
「この人の話が聞きたい!」と思うとき、
私が意識していることがあります。
以前のメールマガジンに書いた
「好き好きレーザービーム(※)」を踏まえての話です。
※私が勝手に命名した「好き好きレーザービーム」とは、
「話している相手を好きになること」。
具体的には、相手に対し、
・キラキラした真剣な目で見て(キラキラは、イメージです)、
・集中して耳を傾け、
・姿勢は、背もたれにもたれず、自然な前傾姿勢にして、
・おへそも、その人の方を向けて、話をすること。
話をするとき、意識しているのは、
相手に気持ちよく話をしてもらうこと。
相手に気持ちよく話をしてもらうために、
私が意識しているのは、次の通りです。
1.相手をほめる
服装、持ち物
発想や行動など、素晴らしいと思ったことを素直に言う
商品や売り方のこと(売れていますね、面白い売り方ですねなど)
斬新な発想だと思ったこと
取材先の会社や店舗のこと
2.共通の話題(本題の前にさらっと。場を和ませる)
共通の知り合い
出身地
趣味
ペットのことなど
3.やや大きめのリアクション
驚き、びっくりしたこと
すばらしいと思ったこと
面白いと思ったこと
4.共感する。感想を伝える。
大変そうだと容易に想像できることを伝える
(2代目の苦労、激戦区、スタッフ教育のことなど)
素直な感想を伝えると、相手に喜ばれ、話が続けやすい
5.その他
なぜ、話を聞きたいと思ったか、興味のポイントなど
「1.相手をほめる」は、
伝わりやすいので、あえて「ほめる」ということばを使いました。
実際は、
「ほめる」というよりも、
「いいところを見つけて、ちゃんと声に出して相手に伝える」
という方が、しっくりきます。
これは、インタビューに関係なく、私が日ごろから意識していること。
人間関係の潤滑油にもなりますので、ぜひ使ってみてください。
1~5の他に、相手の話し方や、呼吸をあわせるという「ペーシング」や、
相手のしぐさを鏡のようにマネする「ミラーリング」などの
テクニックもあります。
ペーシングやミラーリングは、
人は、自分と似ている人に好意をいだくことを利用し、
話し手と聴き手との一体感がつくることができる手法です。
私自身は、自然に使っている場合があるものの、
ほとんど意識はしていません。
(話はそれますが、子どもが赤ちゃんのころ、
寝かしつけるときは呼吸を合わせるペーシングを使っていました)
会話が苦手な方や、
話のリズムがどうにもつかめないとき、
好意をもってもらいたいと強く思ったときは、
さりげなくペーシングや、ミラーリングを、使ってみるといいと思います。
くれぐれも「さりげなく」をお忘れなく。
長くなってきたので、明日に続けます。