【No.81】植物も、動物も、私たちもみーんな同じ。
行ってきました。
「福井県立恐竜博物館」。
予想以上に混んでいて、
想像以上に面白かったです。
天井が高く、広い空間のドーム型の建物の中に、
「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーン。
展示品をただ陳列しているだけでなく、照明にもセンスが感じられ、
子どもだけでなく、大人も楽しめます。
私が、特に印象的だったのが、「生命の歴史」。
考えさせられたし、感動しました。
今まで、聞いたことがあっても、生命の歴史について、
じっくり思いを馳せたことは、ありませんでした。
46億年前から存在する地球。
44~45億年前に、海が誕生します。
21億年前の、真核生物の化石が確認され、
12億年前に、多細胞生物が出現したと言われ、
進化、変化を経て、5億年前ごろにやっと、脊椎動物が生まれます。
つまり、長い、長い、長~い期間を経て、藻のようなものが、
背骨をもった生きものにもなっていったのです。
そうして、5億年前までに、
まず植物が、続いて動物が、さまざまな困難を乗り越えて、
新しい生活の場を求めて陸上に姿を現したのだそうです。
恐竜は、2億5000万年前から6500万年前までという、
とても長い期間存在し、絶滅しました。
私たち人間は、やっと440万年前のアフリカで、
初期の人間が誕生していたと確認されています。
地球にとっては新参者ですね。
今、生きている植物も、虫も、動物も、気が遠くなる年月を経て
共に、地球で進化をしてきた仲間たち。
環境の変化に適応し、絶滅や誕生、進化を繰り返してきました。
それぞれに、変化して進化して、命をつないでいます。
そこに意思があったかどうかは不明ですが、
いにしえの生物は、新しいことにチャレンジしたり、突然変異したりして、
現在の地球に命を育んでいるんですよね。
適応できなければ、絶滅していったのでしょう。
時間のスパンは全く違いますが、
私たちも変化を恐れず、チャレンジしていくことが重要なのだと
私は感じました。
また、新参者である人間は、
地球に対して、乱暴なことをしていないだろうかと
少し不安にも感じました。
こんなに長いスパンで、
あらためて、地球について、今の自分について、
今まで考えた考えたことはありません。
恐竜博物館に行ったおかげで、
昔々の地球、生命の歴史まで思いをはせることができました。
いつもと違うものに触れるっていいですね。
はじめは少し怖がっていた子どもも、
最後には、恐竜の世界を満喫したようす。
おかげさまで、親子そろっていい時間を過ごすことができました。