toggle
2016-06-21

【No.28】どっちを向いて、何を、伝えていますか?

「ケータイの待ち受け画面にしました」

ある方から、こんな連絡をいただきました。
昨日のメルマガに書いたことばです。

―――――――――――
恐くても
不安でも
「自分を出す」

チャレンジして、
はじめてチャンスをつかむ。
未来をこじ開ける。
――――――――――――

ひびく方がいらして、心からうれしいです。

自分を出して、書いてよかった。
こちらこそ、ありがとうございます!

先日、心にひかかる場面を見ました。

朝、もうすぐお店がオープンする時間帯に、
商店街を歩いていたときのこと。

喫茶店のシャッターを、
となりの時計屋さんのおじさまが、ガラガラ開けていました。

「おじさまったら、男らしいところ、見せちゃって~」
なんて、思っていた通行人の私(笑)

喫茶店の女性は、
「ありがとう」
と、ちゃんとおっしゃいました。
が、言いながら顔は、キョロキョロと通りの方。

(その日がたまたまで、いつもは違うかもしれないけれど)

「ありがとう」が全く感じられない姿に、
通行人の私が、
ちょっと寂しい、残念な気持ちになる光景でした。

時計屋のおじさまは、どんな印象を受けたのでしょうね。

さすがに、通りすがりなので、
おじさまの表情までは確認できませんでした。

よくある光景といえば、よくある光景です。

例えば、
会社で、書類を渡しても(渡されても)、
パソコンから目を離さず、顔も向けず、
「ありがとう」
と、言われたり(言ったり)。

家族に、親切心で何かをしても(してもらっても)、
目をあわさず、顔も向けずに、
「ありがとう」
と、言われたり(言ったり)。

「顔を見て、お礼をいうって大事!」
と、あらためて心に刻んだ朝の出来事でした。
(家の中で、けっこうやっていた気がする・・・)

サービスやモノを売るとき
自分の気持ちは、どこにあるか考えることありますか?

お客さまの顔を見ながら、頭の中は、
「早く買うって決断して!」
「売上げ金額、今月合計いくらになるかな」
「どこまで、押そうかな」
などなど。

もちろん、考えてはダメというつもりはありません。

気持ちの向きを、お客さまが、
本当に手にいれたいコトは何だろう、
お客さまの理想の暮らしって何だろうと
想像したり、考えたりする方に向ける。

(買っても買わなくてもいいけど)
コレがあれば、こんなにいいですよと、
お客さまが求める価値を渡すことに気持ちを向ける。

(以前も書いた、「アフターのその後の物語」ですね)
http://flight-ex.jp/bkn40727/kikukaku/1

お客さまの求めていること、幸せにフォーカスしたら、
お客さまと同じ方向が向けて、
そうすることで、お客さまの心にひびく。

と、いうことだろなと、考えを巡らせていました。

どこを向いて、何を伝えるのか。
あらためて考えるきっかけをもらった朝の商店街。

あの時計屋さんのおじさまは、
今朝も、喫茶店のシャッターを上げてあげたのかな。