それって退化かも?【挑戦 変化】
私の尊敬する経営者の方々に
共通していることがあります。
それは、
変化していない方、
ずーっと同じことをしている方は、
誰もいらっしゃらない!
たとえ同じ商品に見える方でも、
中身はつねに改良し、
進化し、変化をしています。
あらためてこんなことを
思い、考えたのは、
次の文章を読んだから。
安定したものをつくるというのは
退化するということだ。リスクをとって挑戦する大切さを
父の背中に教えられた。
(日本経済新聞「私の履歴書」2022.2.3付)
こちらは、
元東京藝大の学長で、前文化庁長官、
金属工芸家である宮田良平さんの文章です。
「伝統は革新によって守られる」
本ブログでもときどき、
「現状維持は、衰退と同じ」
といった内容を紹介しています。
ただ、頭では知っていても、
つい安定を求め、
同じことをしようとしている
自分にも気づいており、
“喝(かつ)”を入れていただいた気分。
変化しないものなんて、
ないのにね。
*
そういえば、
食品関連の雑誌に関わっているときも
食品メーカーの方々から、
似たようなことを教えていただきました。
スーパーやコンビニに並ぶ
「超定番」のロングセラー商品。
子どものころから、
まったく変わっていないように
感じているかもしれませんが、
メーカー側は、
その時代にあった味わいに
少しずつ合わせていると
おっしゃっていました。
味わいだけではありません。
昔からある「定番商品」は、
古臭く見えないように、
パッケージを目立たない程度に変えたり、
味が違う派生商品を作ったり、
容器に変化を持たせたり、
時代の変化に対応し、
飽きられないよう、
さまざまな工夫をされていました。
食品に限らず、
洋服や生活用品などでも同じです。
「伝統は革新によって守られる」
というような言葉を
聞いたことあると思います。
*
こうして考えると、
安定というのは、
幻のようなものかもしれませんね。
安定を求めることで、
飽きられたり、
時代に取り残されたり
するのですから。
「挑戦」は大事!
そこまでいかなくても、
日々、変化できるよう
小さくても改善をし続け、
少しでも基準を上げていくことを
考え、実践することが
大事なのでしょうね。
先に紹介した文章を読んで、
私自身、同じことをするのではなく、
より進化させるために
どうしたらいいのか、
じっくり考えることにしました。
ありがたいタイミングでした。
あなたにとっても
参考になったら嬉しいです。