【No.85】生まれる順番と性格
そろそろお盆休みが終わるころでしょうか。
お休み中は、
日ごろは会えない、親兄妹や、親戚の方々と
貴重な時間を過ごされた方、多いと思います。
兄弟姉妹は、生まれた順番で、
なんとなく性格や性質の傾向ってありますよね?
—————————————————
第一子は優位に立ち、慎重で野心家であるのに対し、
あと生まれの子はリスクを冒すことや独創的なアイデアを
とり入れることに対してより寛容であるということだ。
さらに、第一子は現状を維持する傾向があるが、
あと生まれの子は現状打破を試みる傾向がある。
—————————————————
『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』
アダム・グラント・著 楠木建・監訳
この本では、野球を例にとり、
兄たちの方が投球のコントロールに若干のキレがあり、
弟たちに比べてストライクが多かったのだとか。
一方、弟たちの方が盗塁を試みる可能性は、
兄たちに比べて10.6倍も高かったのだそうです。
つまり、リスクを冒す傾向は、第2子以降の方があるということ。
私の周りの友人や、父や母の兄弟姉妹たち、
その個性を考えると、なんとなく、うなずけます。
あなたの周りは、いかがでしょう?
そして、ご自分の性格、性質も、当てはまりますか?
以前、この本を読んだとき、親として
忘れたくないと思ったのが、次のことでした。
—————————————————
オリジナルな人の多くがリスク・テイカーなのは、
周囲が自主性を尊重してくれたり、
守ってくれたりするからだろう。
一方で、このような育児のスタンスは出生順位に関係なく、
どの子にも起こりうることである。
—————————————————
(同書)
第一子は、目が行き届きすぎてしまうので、
つい細かいことまで注意してしまいます。
第二子以降は、だんだんルールがゆるみがち。
親が、兄や姉のときは、神経質に厳しくしたことが、
だんだん見逃すようになることも。
第二子以降は、
上の子よりも目立たないと親に大事にしてもらえないし、
少しゆるんだルールの中で、伸び伸びと育つことが多いようです。
(あくまでも、傾向です)
そういえば以前、子育ての講演会に参加したとき、
京都にあるこだわりのおもちゃ屋さんが、
面白いことをおっしゃっていました。
ハイハイを始めた赤ちゃんが、
スリッパを口に持っていこうとすると、母親は、
「1人目は、何してるの! 汚いでしょ!! と怒り、
2人目は、まぁ仕方ないわねとなって、
3人目には、スリッパでもくわえときなさい! というもんですよ」
的を射た表現に、会場のお母さんたちは大笑い。
以前にも書きましたが、
こまごまと言いたくなったら、「おやおやヤスーツ」を着て、
黙って見守った方がいいですね。
http://flight-ex.jp/bkn40727/kikukaku/54
自分の判断で行動する自主性は、ぜひ養いたい要素です。
そのためにも、親が、子どもの判断する場を奪わないように、
口やかましい親になりたくないものです。
(頭ではわかっているんですよね…)
うーん、少々耳がいたい…。
これは、親だけでなく、会社の上司にもあてはまりそうです。
子どもに注意をする場合は、
親は、わけを話したり、説明したり、助言したり、
という方法をとるといいそうです。
子どもに、理解して、成長し、改善していける力が、
あると信じることが大切です。
やっぱり信じる力ですよね。
オリンピック選手をみていると、
コーチや監督が、選手を信じる力に感動することがあります。
選手が、もう無理だから辞めたいといっても、
本人以上に監督やコーチが、選手を信じ切って、
続けるようにあと押し。
そうして、結果を出す選手。
信じる力は偉大です。
子どもの生まれた順番は、何かと影響を与えそうですが、
順番に関係なく、子どもを信じ、
愛情たっぷりと寛容に育てたいですね。