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2016-07-17

【No.55】「使わないことばリスト」

先日、メールマガジンを読んでくださっている方から、
こんなスルドイメールをいただきました。
(内容を変えずに、一部変更しています)
―――――――――――――――――――――――
「脳の働きをコントロール!?」の、
!?←コレ、最近ニュースや広告などで気になります…

コレがついてると、記事の内容も、期待外れというか、
タイトル負け即ちタイトル大げさに書いてます、っていうのが多いと思う。

例えば
「○○食品で便秘解消!?」
(効果効能を断言しちゃいけないからこの書き方になっちゃうのかな…)

「体に悪影響!? ○○食品に潜む化学物質『△△』の危険 」
(結局のところ危険性はわからないのね…)

最近では、コレがついてると内容に期待しなくなりました。
プロの方は、どんな気持ちでコレを使うのかなぁ。
―――――――――――――――――――――――

イタイところを突かれました…。

正直に書いてしまうと、「ただの逃げ」です。
言い切るには強すぎるかな?
と思った弱腰が、最後の記号に出てしまいました。

スミマセン。
ご指摘、ありがとうございます。

週刊誌でもなく、
ニュースやゴシップ関係を扱うわけではない本メールマガジンには
ふさわしくない記号でした…。

使わないことばリストに
ちゃんと入れておきます。

文章をよく書いていらっしゃる方なら、
人ごとに、使わないようにしていることば、
気をつけていることばがあると思います。

理由は、書き手の「美意識」だったり、
「趣味」の世界だったりします。
(もちろん、ことばの正しい使い方しているという前提で)

文章関係の本を読んでいると、
同じことばでも、人によって扱い方が違います。

ある大御所の有名な先生が
「不快感を与えるから避けたい」としていることばに
次のものを挙げていました。

「手垢(てあか)のついた」

その先生は、このことばを見ると、
不快感を覚えるそうです。
「使い古された」という表現で充分だと。

別の、有名なプロのライターが書いた本では、
こんな小見出しが出ていました。
(文中にも使用)
「手垢のついた表現を使おうとしていませんか?」

同じ「手垢のついた」ということばを、
大御所の有名な先生は、不快感を覚えるから使わないとし、
有名なプロのライターは、小見出しにまで使っています。

これは、趣味の世界ですね。
美意識の違いです。

だから、ここには正解はないのだと思います。

現在の私自身が避けていることばとして、
パッと出てくるのは、主に次の通りです。

・こだわる。こだわり
(本来はマイナスの意味。でも代案が浮かばないと仕方なく使うことも)

・ちなみに、
(自分のごまかしが潜んでいる場合があるから)

・ほっこり
(あまりに使い古されているから)

・逆説でないときの「~が、」

・受け身の文章(これはゆるめ)など

残念ながら、どうしても、
「ゼロ」とは言い切れないですが、
極力、極力避けています。

そして、今回「!?」も入りました。

あなたも、使わないようにしていることば、ありますか?