【No.32】魔法の質問!?
1日延びた昨日の幼稚園の運動会。
印象的な出来事がありました。
12時半までかかるプログラム。
11時過ぎから、雨が降り出しました。
最後の競技は、年長組のクラス対抗リレーです。
だんだん雨が強くなり、ショックなアナウンス。
「大きい組のクラス対抗リレーは中止します」
ざわつく保護者。
えーっという声とともに、一部の保護者からリレーコールが始まりました。
「リ・レ・ェ、リ・レ・ェ、リ・レ・ェ」
先生方の決定に対し、比較的素直に従うイメージのある幼稚園だけに、
ちょっと意外な保護者の反応。
アナウンスをする先生が、子どもたちに聞きました。
「大きい組さん、雨が降ってきたけれど、どうする?
リレーをやりますか?」
運動会に向けて、
何度も練習を積んできたリレーです。
「やりたい!」
雨の中、行われました。
転んでも、立ち上がり、必死に走る姿、
自分の力を出し切っている凜々しい姿、
仲間たちを応援する姿、
抜かしたり、抜かされたり、
ドラマを繰り広げながら、
バトンをつなぎます。
見ながら、涙が何度もあふれてきました。
(わが子は出ていなくても)
今、子どもたちの姿を思い出すだけで、
熱いモノがこみ上げてくるくらいです。
熱く、美しい、感動的な時間でした。
雨の中の運動会。
クレームをいう人はいません。
自分たちが望み、
子どもたちの感動的な姿を見ることが出来たのですから。
話は変わって、
部屋の片づけ。
家族と一緒に住んでいる方、
自分以外のモノが気になりませんか?
使ってなさそうなモノ、
目につくモノってありますよね。
基本ルールは、本人に任せて、人のものは捨てません。
とはいえ、
明らかにコレは捨てたほうがいいと思うモノが
ある場合があります。
そんなとき、言いたいけれど、
絶対に言ってはいけないセリフがあります。
それは、
「これ捨てる?」
「捨てたら?」
大体返ってくることばは、
「捨てない。大事なものだから」
というような返事。
捨てられません…。
ところが、
捨てる確率がグンと上がる質問があります!
それは、
「これ、どうする?」
すると、
夫:「う~ん、どうしようかな」
(洋服なら、)
私:「前はよく着たよね。もう随分くたびれてきた気がする」
夫:「そうだね。じゃぁ、もう捨てようかな」
と、いう感じになる(笑)
もちろん、毎回、こんなに上手くいくとは限りませんが、
成功率は、格段にアップします!
人は、自分のモノ(コト)を
否定されると、守りたくなるし、
強制されたりすると、やりたくなくなるようです。
「勉強しなさい!」
と言われると、しようと思っていても、
急にイヤになった経験がある方、多いのでは?(笑)
選択肢が、自分に与えられれば、
冷静に考えることができます。
「自分で決める」と納得します。
動けます。
「これ、どうする?」
は、少し表現を変えれば、
家族だけでなく、会社でも使えますよ。
質問された人にとって、
自分の感情や思考と向き合う時間。
その上での判断なら、気持ちよく動けます。
運動会のリレー、
子どもたちの意思を尊重されたことが、
本当によかったなと、
余韻に浸りながら、
こんなことも考えていました。
今日は、土曜日。
ステキな週末をお過ごしくださいね。