【No.170】成長を止める「くせ者」とは?
次の日曜日(11/13)は、お能の秋の発表会です。
今日は、発表会前の最後のお稽古でした。
今度こそ、できてるつもりが
「そこは、右足から!」
「次へ急ぎすぎ!」
「手と足の動きをもっと合わせて、優雅に」
「そこは余韻」
「もっと扇に対して感謝を込めて、開く。閉じる」
ビシバシと言われてきました。
そして、さらに、今まで出来ていたことを、急に間違えたり。
意識しなくても出来ていたことが、出来なかったということは、
「身に付いているようで、付いていなかった」ということ。
意識にのぼったことで、再度確認できて、
次からは間違えないようになるハズ、と、必死に前向きにとらえる私。
よく考えれば、ビジネスでいう、再現性が出来たように思います。
なんとなく出来たものは、なんとなく忘れてしまったりしますから。
以前メルマガ(※)で、やっとお能のお稽古に、やる気のスイッチが入った話を書きました。
※「やっと感情が動き、体が動いた。感情はエネルギー!」
http://flight-ex.jp/bkn40727/kikukaku/144
あれから、1ヶ月。
私にしては、真面目に取り組みました。
(注:自分比)
みっちり連続長時間はできなかったものの、
毎日、朝の仕事を始める前や、お湯を沸かしている間、寝る前など、
すき間の時間をみつけては、お稽古。
まぁ、そんな程度の稽古ですけどね…(恥)
出来た気持ちになったのを、ぴしゃりと先生に指摘され、
少々打ちひしがれながら、帰ってきました。
膨らんだ気持ちも、謙虚な気持ちに。
まぁ、当たり前なんですけどね。
プロから見れば、まだまだ、「動作の順番を覚えただけレベル」のようなもの。
「できてるつもり」と思うのがおこがましい。
「よくわかっていない人ほど、わかったつもりになっている」の典型だったかも。
この「わかっているつもり」「できてるつもり」は、成長を止めてしまうくせ者です。
お陰さまで、しっかりズタズタにしていただきました…。
打ちひしがれた私を見て、先生からは
「それくらいが、ちょうどいいよ」と。
打たれ強い人になれそうです(苦笑)
夫からは
「秋の発表会が終わっても、今のような稽古を続けないと身につかないだろうね」
と、冷静なご意見。
そうですね。
お能を極めようとは思っていないですが、
お能の奥深い世界をもっと理解したい私。
道のりは長そうです。