【No.113】用字用語を統一しよう。
昨日の続きです。
文章塾で学んだ中で、印象的だった
「あいまいな言葉を使わない」と、もう一つ、
「用字用語に気をつける」こと。
「用字用語(ようじようご)」という言葉は、
耳慣れない方が多いかもしれませんね。
時には、書き手の個性までも醸し出す
簡単にいえば、「表記を統一する」ということ。
「子供達」と書くのか、
「子供たち」と書くのか、
「子どもたち」と書くのか。
参考までに、私は、3つめの「子どもたち」を使っています。
表記を統一することで、見た目がすっきりとしますし、読みやすくなります。
「あの内容、どこに書いてあったっけ?」と
文字を探すときにも、探しやすいです。
この用字用語が、
なぜ、文章塾で印象的だったかといえば!
毎回のように直されていたから…。
お恥ずかしい限りです。
子どもの言い訳じゃぁないですが、私だけじゃないんですよ。
(見苦しい言い訳……スミマセン)
文章塾では、毎回、宿題が出て、添削されて戻ってきます。
添削は、もちろん内容に関してもありますが、
用字用語の修正が多く、先生も、あきれ顔。
生徒全員が、先生のお叱りをうけて、
みんなでシュンとしたことも…。
こんな私ですので、仕事の時は、こんなハンドブックを使っています。
『記者ハンドブック 新聞用字用語集』
一般社団法人 共同通信社・編著
書くことが多い方は、オススメです。
差別語、不快用語、外来語用例、
誤りやすい用字用語・慣用句なども載っており、
今でも、よく使います。
漢字にするか、ひらがなにするか、カタカナにするか、
漢字・カタカナでもどんな表記にするのか、
迷ったら、先のハンドブックで確認します。
(媒体によって、ルールが違う場合がありますので、ご注意を)
ハンドブックを買うほどではない方も、
ご自分のルールを決めておくといいですよ。
参考までに、いくつか書くと、次の通りです。
× → ○(右側の方が、正しいとされている表記)
・時々 → ときどき
・様々 → さまざま
・既に → すでに
・全て → すべて
・言い易い → 言いやすい
・私達 → 私たち
・10年程 → 10年ほど
こうして見ると、ひらがなが多いですよね。
迷ったら、ひらがなでもいいのかもしれません。
ほかにも、
・無用心 → 不用心
・メイン → メーン(イベント、バンク)
次の言葉は、メールマガジンやブログではあえて、
カタカナを使うこともしています。
・鋭い → スルドイ
・簡単 → カンタン
・お勧め → オススメ
文章が軽やかになって、親しみやすいですし、
文字も際立ちますから。
「いちいち決めなくも、読めればいいのでは?」
と、細かいことを気にしすぎているように
感じる方もいらっしゃるかもしれません。
読みやすさやだけでなく、
時には、書き手の個性までも醸し出す表記。
だからこそ、新聞や雑誌などの媒体では、統一されています。
「マイ・ルール」を作っておくことをオススメします。
こんなことを書いておいて、
実は今でも、仕事で書いた記事に対し、
校正担当の方から、ときどき用字用語の修正が入ることが…。
文章塾の先生のあきれ顔が浮かんでしまいました。
気をつけます!