人格をつくりあげるもの【言葉 世界】
ご自分が使っている言葉は、
自ら選択して使っていますか?
「当たり前でしょ!」
と聞こえてきそうですが、
本当にそうでしょうか?
哲学者のソシュールは、
「言葉が世界を秩序づけている」
と言いました。
つまり、
「言葉が世界をつくっている」わけです。
無意識に使っている場合じゃない
方言や業界、趣味、仲間など、
ある集団で特有の言葉づかいがあります。
リーダーにはリーダー特有の言葉づかい。
ヤンキーにはヤンキー特有の言葉づかい。
バリバリのキャリアウーマンには、
バリバリのキャリアウーマン特有の言葉づかい。
ママにはママ特有の言葉づかい。
政治家には政治家特有の言葉づかい。
ギャルにはギャル特有の言葉づかい。
なんとなくイメージつきますよね?
言葉は、人格や、人となりまでも
表現してしまう力があります。
だからこそ、
安易に使うのはキケンです。
なぜなら、使う言葉によって
人格や人となりを表現するだけでなく、
意識までも変えるから。
言葉を変えることで、
だんだんその言葉にふさわしい人間
(見た目も、常識も、思想など)に、
なっていくものだから。
環境にも大いに影響を受けるため、
日ごろ、どんな方と一緒にいるかも
言葉から、醸し出されてしまいます。
(意識的に、染まらない選択もできます)
これらのことからも、
自分がつかう言葉は、
もっと能動的に、
もっと主体的に使いたいもの。
言葉によって、
人格までもつくり上げられるとしたら、
無意識に使っている場合じゃない。
例えば、
自信がないゆえに、
日ごろから、褒められても謙遜ばかり。
弱気な言葉ばかりを使っているとしましょう。
もっと、堂々とした自信のある自分でいたい!
と、思ったら、
そんな言葉づかいをしていくわけです。
心の中では、違和感満載でも、
とにかく使ってみる。
褒められたら、素直に受け止める。
自信がなくても、堂々と話をしてみる。
すると、周りからは、徐々に
堂々とした自信のある方に見られるでしょう。
そうするうちに、
そんな方として扱われ、
次第にそんな自分になっていくものです。
そもそも、
「本当の自分」なんてないので、
(いくらでも時代や立場、環境などで変わります)
言葉をもっと能動的、主体的に使うことで、
見られ方は自分でも決められるわけです。
とはいっても、
「カンタンじゃない!」
と思われる方、
意識することから始めてみてください。
憧れの人の言葉遣い、口グセを
マネしてみるのもいいですし、
もっともカンタンなのは、
環境を変えることです。
やっぱり
「はじめに言葉ありき」ですね。