【No.53】「必要なときに出てくればいい」
40歳を過ぎて、イギリスの大学院に留学する私の妹。
彼女が、そのためにハードな勉強をしているとき、
何度もはげまされた歌があります。
甥っ子(つまり、わが家の息子)が
遊ぶおもちゃの歌を聞いたり、歌ったりしているのを聞いて、
感動したらしい。
「アンパンマンのマーチ」です(笑)
歌詞はすべてご存じですか?
こちらのサイトに載っています。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=E02014
何とかなるものだと信じさせるのが教育
東日本大震災のときに話題になっていたので、
あのときに、あらためて歌詞をご覧になった方、
多いかもしれませんね。
私は、子どもが生まれてから、
初めてじっくりと歌詞を読んで、同じように感動しました。
力強く深いことばに、びっくりしたくらいです。
子どもと一緒に、
私も一生懸命になって歌詞を覚えました(笑)
そんなことを思い出したのは、
こんな面白い文章に出合ったらから。
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教育とは「時限爆弾」である。
必要なときが来たら、
きちんと爆発させるべく仕掛けるのが教育だと、
私は思っている。
「アンパンマンの歌」を幼稚園や小学生の子供に
母親が歌って聞かせるのは、
その子が大人になって困ったときに、
自然にハミングして、
その歌詞を思い出すことができる爆弾を仕掛けることである。
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「大人の覚悟」 三石由起子・著
http://urx.red/xbBb
三石さんの文章は、辛口だけど愛があふれ、
今までの価値観を揺さぶられて、
考え方、視野を広めてくれます。
私は恥ずかしながら、この本を手に取るまで
著者の三石さんを存じ上げませんでした。
テレビやラジオで
相談員や回答者にも出ているらしいので、
ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
教育の大切さを
アンパンマンの歌を例に使って表現しているのも
ユニークですね。
まさしく、とっくに大人になっている私が(たぶん妹も)、
自分自身を勇気づけ、鼓舞するために
アンパンマンのマーチを何度も歌っていました。
必要な時に爆発してくれる「時限爆弾」が教育とは、
少々物騒なことばですが、
ナルホドと思わせる比喩ですね。
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たとえ、今現在の自分ができないことでも、
他の発想はいくらでも可能であって、
何とかなるものだと信じさせるのが教育である。
それは、必要なときには、
きっと時計仕掛けのように働くはずだ。
それこそが、母親と教育者が教え込まねばならない
許容力と脳の柔軟性、
すなわち「人間力」なのである。
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(同著)
「失敗しても楽しく生きている、大人の力をみせつけてやろう」
「半分の人間から嫌われる立派な大人になれ」
「他人に迷惑をかける人になれ」
「母親はヘラヘラしているのが一番」
など、パワーのある印象的(ある意味、過激?)な
ことばがたくさん出てきます。
「いい子ちゃんだった」私には刺激的な内容で、
一気に読んでしまいました。
この本をゼヒ読んでほしい友人が、
頭の中で数人出てきています(笑)
今日は、子どもとアンパンマンの歌を
歌いながらお風呂に入ろうかな。
よかったら
アンパンマンの歌、ぜひ口ずさんでみてください。
元気な方は、より元気に、
そうでない方は、ちょっと元気になると思います(笑)