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2016-08-17

【No.85】生まれる順番と性格

そろそろお盆休みが終わるころでしょうか。

お休み中は、
日ごろは会えない、親兄妹や、親戚の方々と
貴重な時間を過ごされた方、多いと思います。

兄弟姉妹は、生まれた順番で、
なんとなく性格や性質の傾向ってありますよね?

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第一子は優位に立ち、慎重で野心家であるのに対し、
あと生まれの子はリスクを冒すことや独創的なアイデアを
とり入れることに対してより寛容であるということだ。

さらに、第一子は現状を維持する傾向があるが、
あと生まれの子は現状打破を試みる傾向がある。
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『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』
アダム・グラント・著  楠木建・監訳

この本では、野球を例にとり、
兄たちの方が投球のコントロールに若干のキレがあり、
弟たちに比べてストライクが多かったのだとか。

一方、弟たちの方が盗塁を試みる可能性は、
兄たちに比べて10.6倍も高かったのだそうです。

つまり、リスクを冒す傾向は、第2子以降の方があるということ。

私の周りの友人や、父や母の兄弟姉妹たち、
その個性を考えると、なんとなく、うなずけます。
あなたの周りは、いかがでしょう?

そして、ご自分の性格、性質も、当てはまりますか?

以前、この本を読んだとき、親として
忘れたくないと思ったのが、次のことでした。

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オリジナルな人の多くがリスク・テイカーなのは、
周囲が自主性を尊重してくれたり、
守ってくれたりするからだろう。

一方で、このような育児のスタンスは出生順位に関係なく、
どの子にも起こりうることである。
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(同書)

第一子は、目が行き届きすぎてしまうので、
つい細かいことまで注意してしまいます。

第二子以降は、だんだんルールがゆるみがち。
親が、兄や姉のときは、神経質に厳しくしたことが、
だんだん見逃すようになることも。

第二子以降は、
上の子よりも目立たないと親に大事にしてもらえないし、
少しゆるんだルールの中で、伸び伸びと育つことが多いようです。
(あくまでも、傾向です)

そういえば以前、子育ての講演会に参加したとき、
京都にあるこだわりのおもちゃ屋さんが、
面白いことをおっしゃっていました。

ハイハイを始めた赤ちゃんが、
スリッパを口に持っていこうとすると、母親は、
「1人目は、何してるの! 汚いでしょ!! と怒り、
2人目は、まぁ仕方ないわねとなって、
3人目には、スリッパでもくわえときなさい! というもんですよ」

的を射た表現に、会場のお母さんたちは大笑い。

以前にも書きましたが、
こまごまと言いたくなったら、「おやおやヤスーツ」を着て、
黙って見守った方がいいですね。
http://flight-ex.jp/bkn40727/kikukaku/54

自分の判断で行動する自主性は、ぜひ養いたい要素です。
そのためにも、親が、子どもの判断する場を奪わないように、
口やかましい親になりたくないものです。
(頭ではわかっているんですよね…)

うーん、少々耳がいたい…。
これは、親だけでなく、会社の上司にもあてはまりそうです。

子どもに注意をする場合は、
親は、わけを話したり、説明したり、助言したり、
という方法をとるといいそうです。

子どもに、理解して、成長し、改善していける力が、
あると信じることが大切です。

やっぱり信じる力ですよね。

オリンピック選手をみていると、
コーチや監督が、選手を信じる力に感動することがあります。

選手が、もう無理だから辞めたいといっても、
本人以上に監督やコーチが、選手を信じ切って、
続けるようにあと押し。

そうして、結果を出す選手。

信じる力は偉大です。

子どもの生まれた順番は、何かと影響を与えそうですが、
順番に関係なく、子どもを信じ、
愛情たっぷりと寛容に育てたいですね。