【No.326】難しく考え過ぎてました。
思い込みって、もったいない。
可能性を狭める危険性があると、
改めて実感したことがありました。
あなたは、ご自分で
着物や袴を着ることができますか?
お能を習っている私ですが、
恥ずかしながら、
自分で着付けができません…。
20代のころ、着付けを習ったことはありますが、
すっかり忘却の彼方へ。
着付け以前の問題として、
着物その他の維持管理に、自信がない私。
私にとって、最もネックに感じていたのが、
「長襦袢(ながじゅばん)のえり」。
(長襦袢とは、着物の一枚下に着る、
えりの部分だけが見えるもの)
長襦袢のえりというのは、
首元は汚れやすいので、
着たら、縫い目をほどいて、洗って、
また縫い付けるのですよ。
恥ずかしながら、
私は、これが何だか意味がよくわからず、
ズゴーーーーク難しくとらえていました。
「そんな面倒なこと、私にはムリムリ!!」
裁縫は得意じゃないし、
外して、うまく付けられなかったら
着物が着れないじゃん! と。
出来る人にとっては、
思わず笑っちゃいそうなお話(汗)。
着付け以前の問題です(苦笑)
洋服なら、お洗濯や、
クリーニングでなんとかなるのに。
着物は、この2年で何回か着ました。
長襦袢のえりが、上から汚れを取るだけではなく、
しっかり洗わないといけない状態になってきました。
昨夜から泊まりに来てくれている
母に泣きつき、長襦袢のえりを外してもらい、
洗って、再度縫い付けてももらいました。
(40代にもなって恥ずかしや…。
母に心から感謝です)
「なーんだ、思ったより簡単じゃん」
というのが、正直な気持ち。
しかし、やるまでは分からなかったんですよ。
いくら、詳しい方に、丁寧に説明してもらっても。
できる、できないという能力の問題というよりも、
「心理的ブロック」が
大きく立ちはだかっていました。
えりの糸を切ってるとき、
大事な糸まで切ったらどうするの!
(今思えば、ナイナイ)
うまく、えりが付けられなかったら、
もう着物が着られないじゃん!
(今思えば、だったら付け直せばいい)
手間がかかり過ぎる!
(まぁ、そうですね・笑)
結局は、
「案ずるより産むが易し」でした。
母のお陰で、着物に対する苦手意識が、
ぐぐ~っと下がりました。
次回は、自分でできそうです。
着物のことに限らず、
「経験がないから」
「見たことがないから」
「なんとなくわかんないから」と、
自分にはムリと決め付けていること、
まだまだあるかもしれません。
あなたは、何か思い当たることありますか?
もしかしたら、
やってみたら、
見せてもらったら、
意外にカンタン!
ということ、まだまだあるのかも。
明日は、いよいよお能の春の発表会。
プロに着付けていただいて、
張り切ってきます!