PRと広告の違いとは? どっちに力を入れる?
こんにちは! 寺尾祐子です。
「PRと広告って、どう違うのですか?」
PR戦略プロデューサーの仕事をしていると、
よくいただく質問です。
これらは似ているようで、まったく異なるもの。
今回は、PRと広告の違いを説明しますね。
この違いを理解し、
両方の要素を意識し取り入れていくことで、
商品やサービスの価値を高め、
売り上げアップにもつながっていきます。
広告とは?
広告は、お金を払って枠を買い、
自分で言いたいことを直接伝える方法です。
新聞やテレビ、Webサイトなどの媒体に
費用を支払い、自社の商品やサービスについて
自由に表現できます。
キャッチコピーやビジュアルを
自ら設計できる、自由度の高さが魅力です。
ただし、読者や視聴者にとって広告は
「企業が言いたいこと(売り文句)」
と受け取られるため、
少し距離を取られてしまったり、
疑いの目を向けられることもあります。
PRとは?
一方、PRは信頼できる第三者
(メディアやインフルエンサーなど)が、
自らの視点で紹介してくれるように
働きかける活動です。
記者が取材し、編集を経て発信する情報には、
客観性や信頼性が伴います。
たとえば、テレビのニュースや新聞記事、
専門誌の紹介記事などですね。
広告で
「当店のケーキは絶品!」
と書かれているのと、
テレビや雑誌の記事で
「このお店のケーキは本当においしい!」
と紹介されるのとでは、受け取る印象が大きく違います。
もっとシンプルにいえば
- 広告=自分で言う
- PR=他人が言ってくれる
という違いです。

両方を活かすことが大切
広告は自由度が高い一方で、
信頼性の面では弱さがあります。
PRは信頼性を高めますが、
必ず取り上げてもらえるとは限りません。
だからこそ、広告やSNSなど「自分発信」と、
PRという「他者からの発信(お墨付き)」を
両方組み合わせていくことが大切です。
特に今の時代は、自社発信をしていることが
PR活動の前提となっています。
ホームページやSNS、YouTube、ブログなどで
自社をきちんと発信している姿勢は、
メディアにとっても信頼材料になります。
PRは、メディアからの「お墨付き」であり、
パワフルな信頼づくりの手段です。
だからこそ、自分自身や会社、商品・サービスが
信頼に足る存在であることを示しておく
必要があります。
変化の早い時代に、何をどう伝えるのか。
限られた時間・お金・エネルギーを
どう使うのか。
試行錯誤しながら実践していくしかありません。
「正解」はひとつではありませんが、
広告とPRの両方を意識しながら
取り組むことが大切です。
少しでも参考になれば幸いです。