話が噛み合わない理由
こんにちは!寺尾祐子です。
仕事関係の方や友人、家族と話をしているとき、
「なんだか噛み合っていないな」
と思うこと、 ありませんか?
何かが食い違っていて、モヤモヤする感じ…。
軽い会話であれば流してしまっても
問題ありませんが、
お客様や仕事関係の方との打合せ、
セールスの場面などでは、
後のトラブルやチャンスの損失にも
つながりかねません。
「もっとちゃんと伝えればよかった…」
と後悔するのもつらいですよね。

会話のズレは「定義」と「前提条件」の違いから
先日参加した、とある学会の
トークセッションでも、
まさにそんな場面に遭遇しました。
壇上にはその分野で著名な方が4人、
司会者も含めて登壇されていました。
しかし、
司会者の問いに対して3人の回答が
微妙にチグハグ。
たとえるなら「子ども」という言葉について:
- 一人はヨチヨチ歩きの子どもの話
- 一人は思春期の子どもの話
- 一人は子どものような大人の話
それぞれが異なる「定義」と「前提条件」で
話していたため、
会話が噛み合わなかったのです。
司会者はその違いに気づき、
最後には広い視点で話をまとめていました。
(さすがです!)
この出来事からあらためて実感したのは、
「言葉の定義」と「前提条件」を揃えておくこと
の大切さです。
情報発信にも欠かせない「前提条件」
会話だけではなく、文章や情報発信でも
同じことが言えます。
たとえば、
メディア向けに発行するプレスリリース。
このとき必須となるのが「前提条件」。
つまり、社会の現状(=社会問題)です。
例えば、
不登校の児童支援をしている会社のPRであれば:
- 不登校の児童数が増えているという事実
- 不登校の児童が抱える問題
こうした前提をきちんと共有してから、
活動内容を伝えることで、
はじめて読み手に「なるほど」と
思ってもらえます。
セールスレターでも同様に、
「こんな悩みありませんか?」
とお客様が抱える問題を最初に示し、
「私のことだ!」
と思ってもらう仕組みになっていますよね。
このように、
伝えたい相手と共通の理解を築くために、
「言葉の定義」と「前提条件」を
合わせることがとても重要なのです。
定義と前提を揃える意識を持とう
「おいしい」「カワイイ」「心躍る」
などの言葉も、人それぞれ感じ方が違います。
大切な場面では、曖昧にせず、
「何を指しているか」
「どんな背景があるか」
を明確にしましょう。
私自身、哲学LABOの主催者として、
「言葉の定義」に強い関心があります。
定義を突き詰めるのも好きなんです(笑)
コミュニケーションを円滑に、
チームの生産性を高めるためにも、
「定義」と「前提条件」をそろえる意識を、
ぜひ持ってみてくださいね!