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2021-12-16

視点の向きと、高さを変えると…【哲学 解釈】

わたしたち人間は、
わがもの顔をして地球で暮らし、
「食物連鎖」を考えたとき、
頂点に立っています。

人間より力があるライオンからは、
銃を使って、襲われないようにできるし、

人間よりはるかに大きな鯨を
捕まえることもできます。

「どうした? 急に??」
という感じですよね(笑)

思い込みって、思い込んでいることにも気づかない

今、子どもと一緒に
こんな本を読んでいます。

「こどもサピエンス史~ 生命の始まりからAIまで~」
ベングト=エリック・エングホルム (著), ヨンナ・ビョルンシェーナ (イラスト), 久山 葉子 (翻訳)

まだ途中までしか読んでないのですが、

これが、知識を得られるだけでなく、
ロマンや神秘を感じ、
考えさせられる、
とてもとても興味深い本なのです。

大人版もあって、話題になりましたね!
(私は、読んでいませんが…)

生命の始まりから考えると、
人間って本当に最近の生きもの。

長ーーーい時間軸で捉えると、
今まで感じたことのない感覚を覚えるんですよね。

もっと詳しく書きたいけれど、
本を読む楽しみがなくなると申し訳ないので、
グッと我慢。

とはいえ、一ヶ所だけご紹介させてください。

考え方を変えると、
そういう見方ものあるんだ!

というちょっとした快感を味わった部分です。

(自分の思い込みが違うと分かり、
今までとは違う視点が手に入ると、
一種の快感を味わいますよね?)

それはこちら。

人類は動物を飼いならして
楽に生きられるようになり、

たくさん子孫を
残すことができるようになったけれど、

作物のほうからすれば、
人類を飼いならして、

自分たちの子孫を残すことに
成功したとも言えるよね

(ここまで)

これまで、
人間が、生き続けるために、
米や麦などを利用してきたと、
一方的な見方しか出来ていませんでした。

しかし、
逆からみれば…

米や麦などは、
人間を利用することで、
子孫をつなげ、

人間の方が、
飼いならされていたということ。

つまり、人間は、
食物連鎖の頂点かもしれないけれど、
実は、利用されている
という見方もできるんですよね。

反対からの視点で考えれば、
また違った解釈が生まれるという
例であり、

(私は)考えてもなかったことなので、
インパクトがありました。

哲学を学んでいると、
根本を疑ったり、
優劣が逆転したりする思考法も学ぶものの、

人間と植物の関係は
考えたことなかったな~。

視点が変われば、
解釈が変わるということは
よくあることです。

先の例は、
「視点の向き」でしたが、
高さも変えると、
捉え方は、まったく変わってくるもの。

たとえば、
ご存知の方も多いと思いますが、

かの有名な
チャールズ・チャップリンの格言に
次のようなものがあります。

人生は
クローズアップで見れば悲劇だが、
ロングショットで見ればコメディだ。

同じ出来事も、
視点の高さで捉え方はまったく変わります。

思い込みって、
思い込んでいることにも気づかない
少々やっかいなものです。

しかし、
なにか違和感があったり、
立ち止まって考えたくなったりしたら、

視点の向きや高さを変えて
とらえ直してみてはいかがでしょうか?

きっとまた違った景色が
見えてきます。

***

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鍛えてくれます。

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