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2017-04-23

【No.334】村上春樹さんもおっしゃっています。

こんにちは。寺尾祐子です。

突然ですが、
ブログやメルマガを書いている方、
あなたは、誰のために書いていますか?

あなたの商品やサービスのターゲットは、
どんな方ですか?

誰のために書いているのか?

「ターゲットは誰?」
よく問われる質問です。

私自身、これまで何度も考えてきたし、
質問もされます。

作家の村上春樹さんが、
『職業としての小説家』の中で
面白いことをおっしゃっていました。

とくに誰かのために小説を書いている
というような意識は、
僕にはもともとありませんでしたし、
今でもとくにないからです。

自分のために書いている。

(中略)

僕はおおむねのところ、
自分が「気持ちよくなる」ことだけを
意識して小説を書きました。

(※注:最初の小説『風の歌を聴け』のこと)

『職業としての小説家』村上春樹・著
https://goo.gl/Q1kf8X

「自分のために書き」
「自分が気持ちよくなる」
ことを意識しているなんて、
売れない作家が言ったら、

「だから、売れないんだよ!」
なんて言われそう(笑)

村上春樹さんだからこそ
堂々と言い切れるのかもしれないし、
そこも魅力の一つなのでしょう。

長編小説を書かれるようになってからは
「自分が楽しめる」
「自分が納得できる」以外にも

「読者の存在を念頭に置いている」
らしいですが。

またそこには「自然治癒」的な
意味合いもあったのではないかと思います。

なぜならあらゆる創作行為には多かれ少なかれ、
自らを補正しようという意図が含まれているからです。

(同書)

書くことは、

「自分の心を慰めるため」

と、よしもとばななさんと三砂ちづるさんの対談本でも、
書かれていました。
(『女子の遺伝子』から)

村上春樹さんは、
「自然治癒」的な意味合いがあると
似たようなことをおっしゃっています。

それも、書くことだけでなく
あらゆる創作行為には多かれ少なかれ
自らを補正しようという意図が含まれていると。

仕事も、趣味も、家事も、子育ても、
もしかしたら、自然治癒的な意味合いを
感じる(含める)ことができたなら、
また違った姿勢になる気がします。

ブログやメルマガを、
ターゲットのことばかりだけでなく、

「自分のために書き」、
「自分が気持ちよくなる」

ことを意識したら、楽しそうですね(笑)

やっぱり楽しくないと
(苦しみの先にある喜びも含め)、
続きませんから。

もし全員を楽しませられないのなら
自分で楽しむしかないじゃないか

(リック・ネルソンの
『ガーデン・パーティー』という歌から)

(同書)