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2016-08-16

【No.84】感動を伝えるときに注意する表現

実家のある岐阜から、大阪に帰ってきました。
お墓参りをして、親とゆっくりと過ごせ、
お陰さまで、いい時間を過ごしてきました。

実家では、オリンピックと、甲子園をTVでみて、
もう感動の連続です。

選手のまっすぐで、必死で、美しすぎる姿、
競技中の姿を見ているだけで、涙があふれます。

最後まであきらめない姿勢、
全身全霊でぶつかっている姿、
才能以上の圧倒的な努力は、
応援している私たちの心をぐっとつかみますね。

極度のプレッシャーの中、
力を出し切ってがんばる姿は、本当にかっこいい。

昔の私なら、この感動を伝えるとき、
きっと次のような表現をしたと思います。

「鳥肌が立つほど、感動しました」

この表現に違和感を覚える方、
いらっしゃるかもしれません。
文章塾に通っていた昔、私は、何の疑問もなく、
課題文に先のような表現を使いました。

すると、

「鳥肌が立つとは、不快感を表す表現です。
第一、品がありません」

先生からビシッと言われてしまいました。

そんなに品が悪いとも感じられず、
普段から使っていた私は、ビックリ。

調べてみると、確かに、
鳥肌が立つというのは、不快感を表すときに使う表現でした。

ただ、近年は感動すると、本当に鳥肌が立つせいなのか、
使用する人が多く、「アリ」という説もあるようです。

とはいえ、日常の会話はいいかもしれませんが、
目上の方との会話や、大事な場面では、
使用しないことをオススメします。

多くのメダルが、日本選手の胸で輝いていますね。
同じ日本人として誇らしく思いますし、
メダルに届かなかった選手にも、
一生懸命な姿に心を大きく動かされています。

日本人選手はもちろん、世界中の選手が
力を出し切って、悔いのない競技ができますように。