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2017-05-10

【No.351】面白がっていこう! 樹木希林さんの生き方。

こんにちは。寺尾祐子です。

インタビューするのも、
インタビュー記事を読むのも、私は好きです。

いさぎよさの魅力

ふと手に取った週刊誌に、
全身がんの樹木希林さんのインタビューがありました。

大笑いするとともに、
読後には清々しさを感じる内容です。

テーマは「老後は怖くない」。

興味深かった一つが、
取材のとき、手土産は持ってこないでと、
ハッキリと相手に伝えること。

だってお菓子を持ってこられたら、
包装紙を開いて、
箱を開けて、
それをまた畳んで資源ごみに出してって。

すごい手間じゃない。

私は自分が食べたいケーキがあったら買いに行って、
「箱は入りません」って
ティッシュに包んで帰るの。

(中略)

女優だけれど、靴は5足しか持っていない。

(中略)

化粧品はリップクリームだけ。
顔には何もつけない。
シャンプーもしないわね。

(中略)

私は人と比較しないのよ。
それを武器にしてきた。

『アエラ』‘17.5.15号(No.22)

さすがの潔さです!
カッコいいなぁと。

迷いがなく、自分を貫いていらっしゃる姿に、
惹かれてしまいました。

ケーキをティッシュで包んで帰るだなんて、
なかなかできることじゃぁありません。

かっこよく見せようとなんて、
全く思ってない。

自分にとって、必要、不必要の線引きが
怖いくらいに明確なんでしょうね。

揺るがない価値観があるからこそ、
全てに潔さが表れている気がします。

よく見せよう、若く見せよう、よりも重要なこと。

31歳からおばあさん役をやっている樹木希林さん。

今、彼女のところにおばあさん役がいっぱいくるのも
同年代の女優さんたちが、やりたがらないからだとか。

「自分をよく見せよう」
「少しでも若く見せたい」

そんな見栄なんて、どこにも感じさせません。
「俯瞰してものを見る癖」があると
記事の中にもありました。

だからこそ、ご自分の立ち位置を
冷静にご覧になって、独自の魅力を放った
存在感のある女優さんでいられるのでしょう。

自分が薄まっている感じが、うらましくもあります。

面白いわよねぇ、世の中って。

「老後がどう」「死はどう」って、
頭の中でこねくりまわす世界よりも
はるかに大きくて。

予想外の連続よね。

楽しむのではなくて、面白がることよ。

楽しむこというのは客観的でしょう。

中に入って面白がるの。

面白がらなきゃ、やってけないもの、この世の中。

(同誌)

こねくりまわすことなく、
楽しむのでもなく、面白がる!

人生、踊ったもん勝ちって感じでしょうか。

他にも紹介したい箇所がいくつかあり、
最も笑ってしまった内容は
メルマガにはあえて書きませんでした。

よかったら、立ち読みでもしてみてくださいね。