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2017-04-18

【No.329】「やり尽くして、天にゆだねる」

先日、大きな窓から新緑が見えるカフェで
コーチングセッションをしていたときです。

クライアントさんが、次のようにおっしゃいました。

「『人事を尽くして天命を待つ』って、
いい言葉ですけど、
パッとすぐに意味が分かりにくいですね。

もっと分かりやすい言葉があればいいのに…」

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【人事を尽くして天命を待つ】

自分の全力をかけて努力をしたら、
その後は静かに天命に任せるということで、
事の成否は人知を越えたところにあるのだから、
そんな結果になろうとも悔いはないという心境のたとえ。
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「故事ことわざ辞典」から

人は、つい自分の力ではどうしようもないことに
気をとられがちです。

自分以外の人の感情は、コントロールできないし、
(自分の感情ですら難しい)

試験や試合の結果を心配しても、結果は変わらないし、
(やることをやるだけ)

明日の天気に気をもんでも、天気は変わりません。

心配しても、どうしようもないこと、
たくさんあります。

これまでのメルマガに何度も書いているように
「自分のコントロールできることに集中する」。

私のお能でいうなら、
発表会の舞台で失敗したらどうしようと心配するよりも、
稽古を重ねていくしかない。

【やり尽くして、「天に」ゆだねる】

という感じでしょうか。

自分ができることをやり尽くしたら、
あとは、「天」にお任せです。

「天」の部分は、
神さまでも、宇宙でも、ご先祖さまでも、地球でも、運命でも、
何でもいいのです。

人間のチカラの及ばない、
「大いなるもの」に任せるということ。

【人事を尽くして天命を待つ】
に変わる、分かりやすい言葉として、
次の言葉を考えてみました。

【やり尽くして、天にゆだねる】

いかがでしょう?
正直、代わり映えしないけれど、
分かりやすくはなりましたよね?(苦笑)

意味は、【人事を尽くして天命を待つ】と同じです。

やること、できること全てを
精一杯やり切ったかどうか。

私の脳内でも、よく登場する言葉、
「人事を尽くして天命を待つ」。

これからは、
「やり尽くして、天にゆだねる」
にしようかな。

未来に漠然とした不安を感じている方、
人のことばかり気になる方など、
オススメの言葉です。

まずは自分が本当に、やり尽くしているかを
振り返ってみてくださいね。