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2017-04-03

【No.314】自己セラピー。

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「モヤモヤしていることを曲として吐き出し、
スッキリすることはよくあります。

曲作りとは自己セラピーのような作業かもしれません」
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(「日本経済新聞」2017年4月2日付)

ミュージシャンである
斉藤和義さんのセリフです。

「ポンキッキーズ」のテーマ曲「歩いて帰ろう」は、

(当時、次々とシングルを出さねばならず、
自分の曲がどんどん消費されていく気がしていて、)

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「わだかまっていた怒りを遠回しに表現した曲」
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(同紙)

なのだそう。

「曲作りは、自己セラピー」とは、
読んだ瞬間は、意外に感じました。

しかし、よく考えれば、
結局、曲を作ることも、
何かを書くことも、
近いものがあるんだと納得していました。

本メルマガでも、
3~4回目の引用になりますが、
三砂ちづるさんと、よしものばななさんの
対談本のこの部分。

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三砂  書いていくことで、やっぱり一番自分自身への理解が深まる。

よしもと  そうです、やっぱり初めは自分の心を慰めるために書くんだと思うんです。

三砂  その先にほかの人がいる。

よしもと  深く掘っていけば、いつしかほかの人も慰められるようになるという。
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『女子の遺伝子』
著者:三砂ちづる+よしもとばなな
https://goo.gl/SDpMRH

自分の心を慰めるために書くということは、
人は、内なるものを外へ出したいという
欲求があるから。

内なるもののエネルギーの大きさや強さ、
外への出し方に、個性が出るんでしょうね。

何で表現するかは、人それぞれ。

曲を作ることだったり、

歌ったり、演奏することだったり

文章を書くことだったり、

絵を描くことだったり、

踊ることだったり、

料理を作ることだったり、

花を活けることだったり、

動物の世話や繋がることだったり、

その他たくさんの、
ありとあらゆることが、
自己表現であり、セラピーなんだろうなと
考えてしまいました。

もしかして、
「趣味が欲しい」
というのは、言い換えれば、

「自分の内側にあるものを外に出す手段が欲しい」
「自分を表現するものが欲しい」
ということように思えてきました。

あなたの内側にあるもの。
何で表現していますか?
何で自分をセラピー(癒す、治療)していますか?

今の私は、
文章を書くことであり、
コーチングで目の前の人に寄り添い、
前へ進むサポートなのかもしれません。

お稽古しているお能は、春の発表会前。
セラピーになっているのか?

うーん、よく考えれば、なっているときもあるのかも?(苦笑)