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2016-12-07

【No.197】受け取り方は、相手が決める。

「がんばってくださいね!」
先日、歯医者で奥歯のかぶせモノを付け替えるときに、
歯科衛生士さんがおっしゃいました。

「そっ、そんなに、大変なの?」
治療が始まって口を大きく開けながら、心の中は不安に…。
彼女のセリフで、返って怖じ気づいて、体に力が入ってしまいました。

親切心からおっしゃったセリフでしょうが、
もうちょっと違う言葉がいいですね。

治療してもらいながら、
事実(治療内容)を淡々と言うのが、いいのかなぁとか、考えていました。

「がんばってくださいね!」と、言われたばっかりに、
「今日は大変だった」という思いが、つのったような…(苦笑)

そんなことを思いつつ、仮のかぶせものをして、
その日は、終わったのでした。

昨日は、「戦略的先送り」していたホームページの打合せでした。

構成を再度見直しながら、使用写真も確認。
2枚まで絞り込んでもらった画像の中から、私は「程よい笑顔」の方を選択。

ところが、Webデザイナーの友人は、
「こっちの、もっと笑っている方が、仕事をお願いしたくなるよ」
と、別の画像を選択。
(もう1人、写真の撮り方を教えているプロも、笑っている方をチョイス)

最終的には、プロの意見を素直に聞き、笑った画像に。
(目はほとんど開いてない、歯むき出しの顔…)

私が選ぶと、どうしても
「少しでもよく撮れている方がいい」
「(低レベルとはいえ)少しでも美しく見えるのではないか」

という、よく見せたい欲望、自己満足の感情が入ってしまいます。
客観的になろうとも、なかなか難しい。

ホームページを作るのは、ビジネスのため。
お客さまに知ってもらい、選んでもらうため。

プロの意見に従った方が、客観的にイイモノが仕上がると判断して、
お任せしました。
(旧正月までには仕上がるので、お楽しみに)

発信側(私)は、少しでも美しく見せたいという欲望がある。
受取側(WebデザイナーさんやHPを見てくださる人)は、私の美醜については関係ない。
(好みはあると思いますが)

先の歯医者さんの場合、
発言側(歯科衛生士さん)は、親切心で「がんばってくださいね」。
受取側(患者の私)は、不安になり、怖じ気づく。

発信(発言)側と、受取側には、どうしても差が生まれます。
これは、仕方のないことなのでしょうね。

発信(発言)者は、

客観的になろうとする。
想像力を働かせる。
考える。

と、いうことをするしかないのだと思います。

あとは、相手(受取側)次第。

「そんなつもりで言った(した)んじゃない」

ということもありますが、決めるのは相手。

そのまま受け取るしかありません。

自分の意思を正確に伝えるため、
目的を達成するためにも、
あらためて、素直に「聞く耳」をもちたいと思ったのでした。